2011年度の集会案内のページをつくりました。
第23回全外教セミナー・徳島集会
- 日時:2011年5月14日(土)14:00~
- 場所:徳島市内(予定)
- 内容:基調提案とパネルディスカッション
第32回全国在日外国人教育研究集会・奈良大会の日程
- 日時:2011年8月17日(水)~19日(金)
詳細は
https://www.zengaikyo.org/?page_id=497
をご覧下さい。なお、随時更新をします。
第23回全外教セミナー・徳島集会
- 日時:2011年5月14日(土)14:00~
- 場所:徳島市内(予定)
- 内容:基調提案とパネルディスカッション
第32回全国在日外国人教育研究集会・奈良大会の日程
- 日時:2011年8月17日(水)~19日(金)
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メールマガジン第194号を発行しました。
メルマガの購読を希望される方は全外教宛にメールを下さるか、こちらからお申し込み下さい。
今号の巻頭言より
身近な言葉を疑ってみよう
外国につながるこどもたちと日常的に付き合っていると、何気なく日本人が話す言葉の端々が気になって仕方のないことが多々あります。例えばその一つが「入籍」という言葉です。この言葉は平生、「結婚」とほとんど同じ意味合いで用いられていますが、専門的な法律用語です。誰かの戸籍に誰かが入ることを指します。日本国籍者は20歳になれば、親から独立した自分の戸籍をつくることができます。自分の戸籍に自分が入る、これも入籍です。戸籍の筆頭人の配偶者になることだけが入籍ではないのです。さらには、夫婦間に子どもが生まれた場合、子どもは親(筆頭人)の戸籍に入籍する、といった次第です。当然、誰かが養子に迎え入れられることも入籍です。すでにお分かりかと思いますが、「入籍」するのは日本国籍者に限られます。外国籍者は戸籍を持たないので、誰かの戸籍から出たり入ったりはできません。しかし、外国籍者と日本籍者との婚姻は、役所に届け出れば成立します。つまり、入籍=結婚と考える風習は二重に間違っているのです。ある時、南米出身の芸能人が日本人と結婚した際、テレビが「入籍」の語を用いたことがありました。その芸能人は現在では日本籍を有しているようなのですが、結婚当時もそうだったかは分りません。日本で長く暮らしている外国につながる子どものなかには、自分が外国人なのか、それとも日本籍なのか知らず、親にも言えず悩む子がいます。16歳に達すれば分かるはずですが、その子が外国籍だった場合、日本社会の常識が自分を避けて通り過ぎる現実に傷つくことがあるかも知れません。教育には既成の文化を強制する性質が否応なくあるのは事実ですが、間違った常識、子どもの実態を無視したものの言い様は絶対に避けたいと考えます。
メールマガジン第193号を発行しました。
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今号の巻頭言より
いつまでこんな差別を続けるのか
すでにご存じかと思いますが、10月下旬、群馬県桐生市に住む小学校6年生女児が自宅で首つり自殺しているのが発見されました。新聞報道上の父親談によると、この生徒は2008年10月に愛知県名古屋市内の小学校から転校したのち、フィリピン人である母親が授業参観に出席して以来、複数生徒からいじめを受けるようになったと言います。両親は学校側と10回以上にわたり相談したが具体的な解決策の提示はなく、中学校入学とともに転居することを考えていた矢先の自殺だったそうです。報道はさらに、学校長はいまだにいじめの認識が無く、そのことについても遺族の失望がつのる様子です。インターネットの書き込みでも、「群馬は関東地方のなかでは信じられない程閉鎖的だからこんなことが起こるのだろう」といったあきらめの声も聞こえてきます。数年前、私が暮らすまちでも同じような差別事象が発生し裁判になったのですが、当時市教委でいじめを認定した担当の方とその後お話しする機会がありました。彼がそのとき語ったのは、「いじめ、民族差別の話を聞いたとき、私は悔しかったのです。子どもが子どもをその出自により差別する、これでは私たちの社会は50年前と何ら変わりが無いではありませんか。私は日本人として、こんな日本を変えたいのです。」とのことでした。私たちがすべきことはただ一つ、すべての子どもたちがいまいる場所で、十全な自己実現を達成する手助けをすること、これだけです。子どもたちの権利を保障しない大人たちに対して、私たちはこれまで以上に厳しく対応しなければならないようです。