メールマガジン第191号を発行しました

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今号の巻頭言より

(1)全外教の新しい冊子!

去る8月6日(金)から8日(日)の研究大会に多数のご参加をいただき、どうもありがとうございました。
さて、今大会の会場で、全外教の新しい冊子の紹介しました。『知っていますか?外国籍教員差別を!─外国籍教員の任用(常勤講師)問題の解決に向けて─』(500円)です。詳細については、こちらをご覧ください。

(2)暑い夏ですが

この夏はどこも異常な暑さです。予報では来月半ばまで続くようです。
暑さの中、外国につながる生徒たちを対象に、ボランティア、虹のかけ橋による学習教室が、各地で開かれています。中学生は、二期制でも三学期制でも、この夏の学習成果(特に宿題)が大きく成績に関わるので、とても重要な時期を過ごしています。
みなさんの近くに中学生がいたら、「宿題は終わった?」と声をかけてあげてください。可能ならば勉強を教えたり、自由研究のヒントを与えるなどしてください。あなたがちょっと手伝ってくれたことが、子どもたちの将来を切り開くきっかけにならないとも限りませんから。 (EAS)

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『知っていますか?外国籍教員差別を!―外国籍教員の任用(常勤講師)問題の解決に向けて―』

2008年4月、神戸市教育委員会は、いったん副主任に任命した外国籍教員を「外国籍」であることを理由に解任するという外国籍教員への差別事件を起こしました。

昨年、兵庫在日外国人人権協会・兵庫在日韓国朝鮮人教育を考える会は、『校長先生、私を差別するんですか -外国籍教員の任用(常勤講師)問題の解決へ向けて-』を出しました。この冊子は冊子は、垂水中学校での差別事件の報告をメインにしました。
今年度新たに出した冊子『知っていますか?外国籍教員差別を!―外国籍教員の任用(常勤講師)問題の解決に向けて―』は、「これを読めば、外国籍教員問題のすべてがわかる」というものをつくりたいという願いからつくったものです。まず、外国籍教員任用問題の歴史的経緯、法理論的な整理を行いました。また、外国籍教員の置かれた状況と課題の把握のために、全国在日外国人教育研究協議会(全外教)30周年を記念したシンポジウムの記録を掲載しました。さらに、資料編として外国籍教員に関する法規、通知、国会での議事録などを付録しました。まさに、外国籍教員問題に真正面から迫った冊子です。

なお、全外教30周年シンポジウムは、各地から外国籍教員がパネラーとして出席し、「在日外国人教員の任用の現状をめぐって」というテーマで話しあいました。在日教員の存在の意義やまわりとの軋轢などそれぞれの現場の実情を出しあい、また、各自治体の教員採用試験における国籍条項の撤廃、その後の採用状況等が語られ、外国籍教員が置かれた状況と課題を浮き彫りにしています。

資料編も充実しています。外国籍教員問題に関するすべての資料を収集できたのではないかと考えています。

目次

はじめに
孫 敏 男(兵庫在日外国人人権協会代表)

第一章 公立学校教員の国籍条項撤廃とその差別任用の問題
藤川正夫(兵庫在日韓国朝鮮人教育を考える会代表)
1)戦後の国籍の喪失措置と差別
2)地方公務員の国籍条項撤廃
3)70年代の教員採用
4)梁弘子さんのこと
5)「日韓法的地位協定に基づく協議の結果に関する覚書」(91年「覚書」)
6)1991年3月当時の文部省地方課長・小野元之の思想
7)まとめ

第二章 外国籍教員の格下げ任用の経緯
仲原良二(兵庫在日外国人人権協会副代表)
1)初期の国籍条項撤廃
2)国公立大学外国人教員任用法の前後
3)日韓「覚書」の国籍による合理的差異
4)まとめ

第三章 神戸市の副主任剥奪事件に抗する活動の歩み
小西和治(全国在日外国人教育研究所事務局長)
1)神戸市立垂水中学副主任剥奪事件とその波紋
2)市民団体・教員団体による訪韓行動
3)韓国政府が問題を重視!「日本政府は国際条約違反」と意見表明
4)年表と新聞記事で見る…常勤講師問題解決を目指す最近の動き

〈シンポジウム〉 ―在日外国人教員の任用の現状をめぐって―
1)自己紹介と各地の状況
2)在日外国人教員が学校にいることの意味
3)職場や社会に吹く風
4)在日外国人教員の任用の問題
5)壁に向かって…
6)会場から
〈パネラー〉
周人植(福岡市立壱岐小学校教員)
李大佑(京都市立春日野小学校教員)
韓裕治(神戸市立垂水中学校教員)
李智子(横浜市立横浜総合高校教員)
〈コーディネーター〉
小西和治(全国在日外国人教育研究所事務局長)

資料編
外国籍教員に関する法及び通知等
国会討議―外国籍者の公立小・中・高等学校の教員の任用について
外国籍教員採用(国籍条項撤廃)に関しての年表

あとがき
黄 光 男(兵庫在日外国人人権協会事務局長)

頒価500円
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『第31回全国在日外国人教育研究集会資料集』(第31回全外教三重大会実践報告集)』

第31回全外教三重大会の実践報告集『第31回全国在日外国人教育研究集会資料集』を発行しました。
各地の最新のとりくみや、差別事象へのとりくみなど、在日外国人教育の最先端の情報が満載です。残念ながら大会に参加されなかった 方は、ぜひともお買い求め下さい。頒価は1000円です。

お買い求めの際は、全外教までメールをいただくか、ご注文フォームでどうぞ。

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メールマガジン第190号を発行しました

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今号の巻頭言より

①ヘイトクライムが残した傷
先日東京の国連大学で、「ブラジル人の日本在住20周年」というセミナーに参加しました。報告者と参加者のなかに、これまで各地で外国人教育に関わってきた多くの仲間たちがいました。
この場で私が認識を新たにしたことがあります。在日ブラジル人の子どもたちが学校から遠ざかっていることが長年問題になっていますが、その理由の根底には、1997年に起きたエルクラノ事件が引き起こした、日本人・日本社会に対する恐れがあるという事実です。
14歳の少年が、外国人だということだけで日本人グループに襲撃され殺されたこの事件に関しては、 西野瑠美子さんの著作『エルクラノはなぜ殺されたのか-日系ブラジル人少年・集団リンチ殺人事件-』(明石書店、1999年)で、すでにお読みになった方が多いと思います。私も当時は衝撃を受けましたが、いつの間にか意識しなくなっていたようです。しかし、ブラジル人たちはそうではなかったのです。

②間もなく第31回全外教研究大会・三重大会です!
いよいよ今週末の8月6日(金)から8日(日)にかけて、年に一度の全外教大会が三重県鈴鹿市にて開かれます。
さまざまな情報や各地での成果を共有し、外国人教育推進のための力と為しましょう。みなさんの参加をお待ちしています。 (EAS)

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