第32回全国在日外国人教育研究大会奈良大会への多数の参加ありがとうございました!

8月17日(水)~19日(金)、奈良教育大学、奈良県立大学、生駒山麓公園ふれあいセンターを主会場にして行われた、全外教奈良大会は、全国各地から782名(生徒交流会143名を含む)の参加を得て行われました。
詳しい内容は「全外教通信」に順次掲載予定です。

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『研究紀要 在日外国人教育 No3』発刊

8月17日に、全外教研究所により「研究紀要」が発刊されました。

  • 巻頭言 教員免許状 裏面但し書  「日本帝国臣民ニアラサリシ者」について・藤原 史朗
  • 映画で考える[韓国併合100年]・呉徳洙 (映画監督)
  • 在日コリアンの誰もが民族名で生活できるための一考察・尹チョジャ
  • 民族差別を超える-エスペラント運動史序説・金井英樹
  • 高校日本史教科書』を検証する―これまでの事これからの事・阪上 史子
  • 東北ボランティア行脚・藤川 正夫
  • 「ピースボート」なかなかユニークな船旅でした(続)・松谷 操
  • サハリン残留コリアンの歴史と帰還運動・小西 和治
  • 独善的教育長の横暴 《公立夜間中学にかけられた攻撃》・吉川 弘
  • 第31回~第32回 全国研究集会レポート一覧・全国在日外国人教育研究所

内容は以上で、132ページの紙面に、在日外国人教育実践に役立つ論文、実践報告、評論などの貴重な文章がまとめられています。 頒価600円 送料80円 購入を希望される方は、右サイドバーにある全外教の連絡先までメールでご連絡下さい。

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全国在日外国人生徒交流会の今年度のロゴが決まりました

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メールマガジン第200号を発行しました

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今号の巻頭言より

★大震災が外国人に与える影響は計り知れない

先ごろ、東日本大震災以降の在日外国人コミュニティの動向にかかわるシンポジウムがあり、参加しました。日本語力が十分でない人たちが地震や放射能の情報から阻害され、言葉が分かる同胞への問い合わせがメールやフェイスブックなどを介して集中した様子が報告される一方で、こうした手段を持たぬ外国人も少なからず存在する実態。これとは逆に、本国などからの母語による大量の情報に翻弄され、何を信じればよいか判断できなくなる例も紹介されました。

また、多くの外国人が日本から脱出したとの報道への違和感が示されました。出入国者数を見れば、外国人が日本から我先に出て行った実態がないことが分かる。震災直後に出国した人には、すでに日本に戻った者も多い。外国人はいざとなれば日本を見捨ててしまうような連中なのだ、という不正確なイメージをばらまいたのではないか、等など。さらには、県単位で工場生産が停止した結果、日本全体で工場稼働率の大きなシフト転換が起こり、外国人労働者が広域の異動を余儀なくされる事態となっている。収入を求めるならば言われるままに異動するしかなく、年月をかけてつくられてきた同胞コミュニティが維持できなくなるであろう、という見解も。

震災後の在日外国人の状況は、まだ十分に把握できていません。教育に携わる者も、こうした不安定かつ不透明な先行きを十分考慮したうえで、児童・生徒やその保護者たちと向き合うことが求められます。

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第32回全外教研究集会・奈良大会の開催要項をアップしました

8月17日(水)~19日(金)に奈良市で開催される全外教研究集会・奈良大会の開催要項をアップしました。

こちらからダウンロードしてください。

なお、今回のフィールドワークは定員が25人とたいへん少なくなっています。定員に達し次第申し込みは締め切りますので、申し込みはお早めにお願いします。

また、当日は全国中学校陸上競技大会が開催される関係上、宿泊はできるだけお早くお願いします。

会場には駐車場はありません。公共交通機関でおいでいただくよう、お願いします。

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第23回全外教セミナー・徳島集会が終わりました

第23回全外教セミナー・徳島集会が盛況のうちに終わりました。

当日は、事務局長の基調提起の後、全国在日外国人生徒交流会の卒業生たちや在日コリアンの保護者、生徒交流会の世話人をしている高校教員によるパネルディスカッションがおこなわれました。

途中でおこなわれた「プチ交流会」では、いつもの交流会さながらに「名前のこと」「言葉のこと」について、それぞれの経験や意見が活発に交流されました。

会場からも「とても有意義なセミナーだった」という感想が多数聞かれました。

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メールマガジン第199号を発行しました

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今号の巻頭言より

必要な情報を理解できる言葉で伝える努力を

先日、私の勤務校の生徒が交通事故に遭い、亡くなりました。生徒のご両親は外国出身で、ご両親が病院に到達した後も警察は「不要な誤解を避けるため」として、通訳の方がいらっしゃるまでは詳しい状況説明を控えました。その間、ご家族の怒りと悲しみはさらに募ったと聞いています。先月11日以来、私たちの心は急流に流される木の葉のように、激しく動揺しています。そのなかで少しでも多くの正確な情報を得ようと努め、徐々に平静さを取り戻しつつあります。日本語が分かる人は、これができます。
二年ほど前、中部電力浜岡原発への見学ツアーに参加しました。専門家と言われる人たちから「原子炉はどんな地震でも絶対に揺れない安定地層の上に建設されているから完璧に安全です」と何度も説明されました。私は挙手し、「放射能漏れなどの緊急時、日本語が不十分な外国籍住民に対してどのように必要な情報を提供する計画なのか」と尋ねましたが、全く考えていないという返事を受けました。
相手が警察にせよ原発にせよ、無為無策を非難するのは簡単なことです。しかし私は、むしろ自己を省みることが大切だと考えます。必要な情報をできるだけ速やかに提供し、不安を取り除くことは、社会の様々な場面でそれぞれの立場の人が為すべきはずです。もちろん、外国につながる児童・生徒が在籍する教育現場でも。

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メールマガジン第198号を発行しました

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今号の巻頭言より

本当に必要なものは

昨年末、長野県の中学生たちがNIE(新聞を素材に進める学習)の実践として、『沖縄新聞』を作成しました。沖縄に住む人たちと他県民との間には、米軍基地に関して「温度差」が大きい、と知り、自分たちに何かできることはないか話しあい、新聞をつくろうと決めたということです。沖縄の中学生たちとのやりとりを通して、長野の生徒たちは遠く離れた地の人々の心を知り、沖縄と長野との深いつながりに気づきました。
新聞は12ページにおよび、基地だけでなく多岐にわたり沖縄の真実を追求しています。大人たちの関わりもあっただろうけども、たくさんの生徒たちがそれぞれ分担して記事を書いた様子が想像できます。社説ならぬ級説では、中東有事の際には軍用機がカラになる米軍基地が「抑止力」となるはずがない、と明確に判断しています。
外国人教育に携わる人たちは、外国につながる生徒たち本人にばかり目を向けがちですが、教育制度や受け入れ体制を代えればすべて解決する訳はありません。かれらを取り巻く、圧倒的多数を占める日本人生徒たちが外国人生徒に向けるまなざしが変わらなければ、真の「共生」はあり得ないはずです。
※『沖縄新聞』は、沖縄県の地方紙『沖縄タイムス』サイトで読めます。

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今号の巻頭言より

外国につながるひとの「名前」

先日、地域の交流会に参加しました。テーマは、外国につながる人の名前です。私が住む地域は全国平均の2倍ほどの割合で外国籍者が在住し、当然のこととして、国籍が日本でも外国にアイデンティティを持つ人が少なからず生活しています。
全体会で発言した人たちはみな韓国朝鮮につながる人たちで、10代から30代の比較的若い面々でした。それでも、暮らしてきた地域、世代、環境によって「名前」に関する経験は多種多様に及び、一言で括ることは不可能と思われました。現在本名を名のっているか、それとも通名を使用しているかについても皆さんの判断・決定はわかれていて、私たち聴衆は、それぞれの方たちの決断を掛け値なしに受けとめるしかないと強く感じました。むろん、誰もが自分の名を隠さずに生きることができる社会こそが理想であり、そうでない状況は有ってはならないものです。しかし残念なことに差別の歴史は脈々と受け継がれていて、親が子どもを思うが故に、そもそも本名とは何か、何が通名なのか、在日年数を重ねるほどに判然としなくなっています。
翻って考えるに、日本社会の「国際化」が進んでいると言われるなか、その「国際化」の最先端を図らずもになっている「国際結婚」の家庭を、日本社会はどれだけ支援できているか、疑念が高まります。問題の本質は国籍などという外面的なものではなく、個々人の自己是認そのものです。それが最も見えやすいのが「名前」です。隠さねばならない「本名」やら使えてしまう「通名」やらが選べる間は、この国に住む人たちに心の平安が訪れることは決してなかろうと思うのは、間違いでしょうか?

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今号の巻頭言より

度重なるいじめ事件

昨年秋、群馬県桐生市で起きた、母親がフィリピン人であることを直接のきっかけとしていじめられ小学生女児が自殺した事件は記憶に新しいところですが、同様の事件が再び起きてしまいました。
先月末、神奈川県小田原市の中学校で、父親が韓国籍であることから、クラスの複数の男女生徒からからかわれている1年生女生徒が、音楽室でそのうちの一人の女子生徒に工作用小刀で切りつけ、けがをさせました。「小刀を見せればいじめをやめる」と考え、小学生のときに授業で使っていた小刀を持ってきたのだが、座席をめぐるトラブルでかっとなり、とっさに切りつけてしまったようです。警察はこの非行事実を児童相談所に通告しました。小田原市教育委員会は記者会見のなかで「言葉によるからかいはいじめの一部」と述べましたが、事件のあった中学校の校長は「いじめという認識は持っていない」と語り、またもや教育現場の事実認識のあまさが浮き彫りになりました。担任教員がいじめに気づいたのが昨年10月ごろで、12月には今回けがをした女生徒とその母親、担任の話し合いが持たれたと事実があったにも関わらず、です。
誰かをいじめても「それはいじめではない」と認定してくれる校長のもとなら、安心していじめを続けられそうです。この校長はいったい誰を何を護ろうとしているのでしょうか? おとなに護られず安全な生活を送れない
子どもはまるで、戦場に取り残された孤児と同じではないですか?

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